”書く瞑想”というワードに合点のいかない私。
だって、瞑想は心を穏やかにし無心になることだと思っていたので、無だったらジャーナリングを書けないなと思うのです。
日本では”書く瞑想”とも言われることもあるジャーナリングですが、実際のところは瞑想というよりもマインドフルネスに符合してくるようです。
マインドフルネスは瞑想と簡単に訳されがちですが、瞑想はメディテーションになるので実質的には異なります。実際、瞑想は多義ありますが、基本的なところでは無心になることだと思います。なので、無心になりジャーナリングを書くというのは少し違うのかな? と思います。しかし無心になって一つのことに集中するという意味では瞑想ですね。
そして私が思うマインドフルネスは、周りの雑音を一旦遮断し、自分のことに集中し、自分に問い、気づき、改善していくことではないかなと思います。例えば、何かに集中した時の達成感や気づきなどもマインドフルネスの一環に値するとも言われています。 最近ではそういう理由から、書道や写経などもマインドフルネス的であると注目されています。まぁ禅発想からマインドフルネスは成り立つので、しからずんばといったところでしょうか。つまり無心ではなく、心を落ち着かせて気持ちを集中させていくという動作なのかなと。
という前置きはありますが、短時間で自分のことに集中して”ことを成す”という点において、ジャーナリングはマインドフルネス的効果があるとされています。
それでは、どのような精神的効果があるのか見て行きましょう。
ジャーナリングで得られる精神的な効果
自分と向き合って書くジャーナリングは、書くことによって自らの気持ちを整理していくことができます。
怒りの感情、喜びの気持ち、哀愁、楽しい感覚など、人間が体感する喜怒哀楽を文字化することによって、今の自分の状態の理由がわかるようになります。
ジャーナリングで得られる効果としては以下が実証されています。
- 目指す目標の設定や確認。
- 起こっている問題の原因追求。
- 自信の向上につながる。
- 恐れの克服。
- 自らの行動を通じてネガティブな要素の発端を突き止める。など。
参考1:Jounaling for Mental Health
参考2:毎日のジャーナリングを始める方法。
例えば、言い表せない「むしゃくしゃする」という状況も、ジャーナリングで文字化され整理されていきます。
それゆえにその感情に納得し、改善を通じて次のステップに進めるようになります。
いわゆるアンガーコントロールやストレスを強く感じた心の衝撃なども含め、ジャーナリングで緩和されます。同時に、楽しかった一瞬が長く響く場合は、それはそれで幸せなことですが、その経験をもとに自分をステップアップさせることもできる自信の向上などもあげられます。 つまり自分という人間を俯瞰して見ることができるのがジャーナリングであり、自分の心の健康状態をチェックできるメンタルヘルスの改善になるとも言われています。
マインドフルネス得られる精神的な効果
マインドフルネスも同様に、自分に集中し、自分という存在の再確認をするような感じに見受けられるため、ジャーナリングととても似ていると思います。
なので、マインドフルネスから得られる精神的な効果も同様に、ストレスの軽減であったり、自己改善などがあげられます。マインドフルネスの場合は、たった5分の瞑想のように目を閉じて自分を導くようなリーディングをする人がいることもあります。
すでに多くのリーディング動画も多くリリースされており、その導きによって自分に向き合う方法もあります。しかしその目的というか得られる成果は、非常にジャーナリングに近いと思われます。
そういう理由から、”書く瞑想”と言われるようになったのでしょう。
達成感を記録に残すことは実績にもなります。
ジャーナリングとマインドフルネスのどちらが現在の自己認識を確認し、自分を向上させる、もしくは癒すことができるかですが、私はジャーナリングを採択したいです。
なぜなら、マインドフルネスは記録に残らないからです。
負の気持ちや自分への気づきは、意外と記録にしてないことが多いと思います。
でも記録にすることによって、あの時の自分はあんなだったけど今はこんなに成長したという自己達成感を履歴から得ることもできます。同時にあの時はあんなに頑張っていたのに、今はできてないなという反省から改善への導きにもなることでしょう。
メンタルヘルスとジャーナリング
メンタルヘルスとジャーナリングを結びつけると、精神的に病んでいるんじゃないか? とワード的に思われてしまいます。しかしメンタルヘルスは精神疾患ではありません。メンタルヘルスは心の健康です。つまりメンタルイルネスという心の病気ではないということです。 どうしても健康というとフィジカルな肉体的な健康状態ばかりに考えが行きがちですが、そうではなく心と身体を分けて、心の部分を常に健康にしていこうというのがメンタルヘルスです。つまり、ジャーナリングはメンタルヘルスの病気予防のツールとなり、より心が健康的に過ごせるようになるのではないかと思っています。
そしてジャーナリングによってもたらされるメンタルヘルスの改善には以下が実証づけられています。
2、前向きな行動をする。
3、よく眠れるようになる。
いかがでしょうか? まず文字を書くこと自体が慣れない方も多いと思います。
さらに最初のうちは何を書いていいのやらと気が進まない方もあると思います。
そういう場合はまず日記のように1日あったことを書くだけでもだいぶ違います。
そのうちに、最初の5行くらいは1日のことを書きながらも、6行目からはその中のトピックで気になったことや、明日にはこういう自分でありたいと記載する自分を発見できるかもしれません。
おしゃれなノートもいいけど、使い勝手のいいノートの方が気楽に書けますよ。
オフタイムに新しい文房具を探しにいくって、結構好きです。