イギリスのメディアGardianで、紙メディアはデジタルメディアの6-8倍も理解力が高いというニュースがあった。
紙もデジタルも書かれているのは同じコンテンツだとして、なぜ6-8倍も理解度が異なるのかというのを検証したい。
参考記事
Reading print improves comprehension far more than looking at digital text, say researchers
紙メディア VS デジタルメディアの比較研究について
バレンシア大学で2000年から2022年までの間、47万人の読解力を検証したところ、長期間で紙媒体を読んでいた方が、デジタル媒体よりも6-8倍の理解力が向上する可能性が高いという。
また、読書については、文章に没頭できずに、テキスト内の有用な情報をきちんと理解できてない可能性が高いとも示唆する。
紙メディアは妨害が少ない。
デジタルコンテンツでコンテンツを読む場合、基本オンラインにしているために、どうしてもメッセージが入ったり、コンテンツをアップグレードしてくださいなどのあなんすが入りやすい。さらにスクロールエラーで別のコンテンツに飛んだり、アプリケーションにすぐ気を取られたりなど。
デジタルには本や文章だけでなく、今の時代なんでも入っているので、あれやこれやが気になるというところから、集中力が妨げられるのだろう。
ただし、こういう妨害が入って集中できないのは、主に子供だとする。
つまり子供時代にきちんとした読書や文章を読む訓練をつけていないと、デジタル媒体であったとしても、その理解度が落ちるのだろうということだ。
紙神話というわけではなく、ツールとしてデジタルとどう向き合うか
子供時代ということだと、今でいうZやアルファ世代が想定されるので、それ以上の人については、もともと紙媒体での読解習慣があると考える。
なので、紙かデジタルかは用途次第だろう。
しかし筆者も、子供時代はやはり内容に集中させるためには、紙媒体の方が”邪魔”が入らない。
オフスタの読書方法
私の場合は、圧倒的に紙媒体。つまり本なのだが、用途にわけている。
紙の書籍。
理解や分析が必要な本は紙で読むようにしている。
1、付箋をしたページをすぐ探せる。
2、遡ってもう一度確認したいところも、デジタルより検索しやすい。
3、余白メモ書きが一目瞭然。
デメリット
× 本として荷物になる。
デジタル書籍
ライトノベルやストーリー小説系
ただただストーリーを追うだけのものはデジタルに。
1、流し読みしやすい。
2、どのデバイスであっても、隙間時間で開ける。
3、デジタルデバイス1台で、何冊もの小説が読める。
デメリット
× 古本リサイクルができない。
使い方次第で読書をもっと身近に。
読解力が6-8倍も違うとしても、さらっと読みたい、じっくり読みたいという場合ではわけ違う。
余暇の読書は無駄であるということを言いたいわけではなく、本との付き合い方だろう。
デジタルか紙か。
今の時代は便宜性が一択ではあるが、やはり子供世代には紙で読むのを知っておいて欲しい。
そして今の時代、またまた手帳回帰の模様もあり、アナログ的に紙が見直されていることもある。
デジタルで予定をつけるのもよしだし、ノートに書き込むのもよし。
本人にとって、どちらが便利がいいか?
大人だから選べるのだろうか。